ICPC 2020 Asia Yokohama Regional 参加記

Lorent、xelmeph、nrkt の3人で名古屋大学チーム XENT として ICPC 2020 Asia Yokohama Regional に参加しました。

チーム紹介や国内予選につきましては、ぜひ以下の記事をお読みいただけると嬉しいです。 lorent-kyopro.hatenablog.com

Contest

私の動きだけ簡潔に書きます。

開始直後、B を xelmeph さんに任せて、A を nrkt さんと一緒に読みました。サクッと考察を済ませて C 以降を読みにいくつもりだったものの、解法が浮かばずかなり時間をかけてしまった上に、 nrkt さんに嘘考察を伝えて実装をお願いしてしまいました。

C〜E を読んで問題概要を軽くまとめたところで、A で WA が出てしまい、急遽考察し直しに戻ります。 少し冷静になれたのか、なんとか正しい解法を導き出すことができ、改めて nrkt さんに実装をお願いしました。

F 以降の問題を読み進めていると B の考察・実装を終えた xelmeph さんがデバッグに苦戦しているとのことだったので、xelmeph さんの書いた B のコードを眺めたところ、必要のなさそうな条件分岐を見つけて削除したら無事 AC。チームデバッグがうまくいき、A の嘘考察の借りは少し返せたかなと気を取り直しました。

この時点で J がかなり解かれていた上に xelmeph さんの得意そうな木の問題だったので、「xelmeph さんなら解けると思います」と言って投げました。

A の実装中の nrkt さんから「添字で頭を壊しています」と言われ、デバッグのヘルプに向かいます。添字を丁寧に調節して AC。どうやら今日の私はデバッグ力が冴えているようです。

その後、J はだいたいこんな感じの DFS すればいけそうという方針を xelmeph さんが立ててくれたところから、細部を詰めるのに協力していました。結局 AC までにかなり時間かかっちゃいました。この時点で開始から 2 時間 35 分です。

残り約 2 時間半、主には G の考察・実装を進めていました。DSU で連結成分数を管理するだとか、条件式だとか、いいところまで考察を伸ばせていたにも関わらず、結局最後まで通せず本当に悔しかったです。

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ここまで出てたのになぁ

他の問題の感想です。
D は最初読んだときはそれほど難しい問題に見えなくて、「解きたい見た目してる」とか言っていました。最終的にはチーム ___ KING ___ しか通せなかった問題で、今考えるととても恥ずかしいですね。
H について、始まる前にチームメイトに「クエリ問は解きたい」と宣言していたにも関わらず全く解法が見えず。
I は明らかに箱根駅伝 DP だよねとチームで話してはいたものの、細部を詰められず。

終結果は 40 チーム中 37 位でした。 f:id:Rorent:20210318001935p:plain

Closing Party

Gather、すごかったです。オンラインで交流なんて……とか初めは思っていましたが、歩き回って出会った方々とお話しする感覚は実際の懇親会にもかなり近いものに感じましたし、もしかしたら実際の懇親会では気が引けて話しかけられなかったかもしれない方々とも、オンラインだからこそお話しできたのかもしれないなと思います。

コンテスト直後 Gather に入って少し緊張しているときにチーム tsutaj さんの輪に入れてもらって楽しく雑談できたり、チーム UHISHIRO さん、onions さんの輪に入れてもらって一緒に解説を聞きながら問題の感想を言い合ったり、プライベートルームでえびちゃんさんとお話ししていたらJAG の方々に出口を塞がれた上での熱烈勧誘を受けたり、みさわ先生のフローのプチ講義を聞けたり、チーム eat_ice の潜伏に対してジャッジ側がシステムトラブルを疑って焦っていたという裏話を聞けたり、チーム appeared のしんちゃんさんとチームメイトとの相性についての談義をしたり、私が競プロをはじめた頃から Twitter で仲良くさせていただいている ntk さんと長話できたり、stoq さんに全方位木 DP の記事にお世話になった旨を直接お伝えできたり……まだまだここには書ききれないほどたくさんの方々とお話しできました。交流してくださった方は本当にありがとうございました。

感想

コンテストに関しては、私たちなりにはやりきれたとも言い難いほど情けない成績でした。国内予選終了後に立てた目標の「あと一問の壁を超える」も達成できず、悔しかったです。本番の動きに大きな反省点があるというよりは、正直私たちの実力では到底太刀打ちできないほど高いレベルの争いだったように感じます。来年もっと強くなって戻ってきたい……と言いたいところなんですが、年齢的に、これで私の最初で最後の ICPC への挑戦は終わってしまいました。

ここまで一緒に戦ってくれたチームメイトの 2 人には感謝しかありません。ありがとうございました。私が誘っておきながら、もっと強くなると言っておきながら、最後の最後まで弱いままで申し訳ありませんでした。

私が競プロに取り組む大きな理由の 1 つであった ICPC はこれでおしまいです。今回のコンテストを通して、トップ競プロ er の方々に少しでも近づきたいという思いを強く抱いたものの、最近は少し競プロ疲れのようなものも感じてしまっています。ここを一つ気持ちの区切りとして、また改めて私なりのペースで、競プロを嫌いにならない程度にぼちぼち続けていきたいなと思います。